日帰りコース
淡路島七福神めぐり
古くから幸福を招くといわれる七福神を祀る寺院を車で巡拝する総距離約70kmの日帰りコース。淡路島を七福神が乗る宝船に見たて、島内各所にある寺院を参拝して巡ります。各寺では御祈願や法話を聞くことができるほか、参拝記念品や吉兆福笹などがいただけます。また、毎年旧正月の三日間、各寺院で七福神まつりが開催されます。
A八浄寺
大黒天霊場として身・心の裕福を授ける御寺
- 淡路市
- 歴史・文化
身・心の裕福を授けるみ寺
大黒天(裕福の神様)
大黒さまのお持ちの「ふくろ」は「福労」とも呼ばれています。苦労をいとわず、かってでて、その積み重ねをためこむための「ふくろ」です。この「ふくろ」から身・心ともに裕福な人生が右手の打出の小槌をうち振ることによってあふれ出るのでございます。大黒さまの「打出の小槌」は”怠け心””よこしまな心””弱い心”など”邪悪な心”を打ち振って、人の迷いを晴らします。
御真言: おんまかぎゃらやそわか
御詠歌: 打つ槌に宝の雨をふらしつつ 無福の民を救う御神
(縁起) 應永年間(1398~)心了法師阿弥陀如来造立に創まり、延宝年間に盛奝上人、円融山浄満寺を中興されて後、八幡神社別当寺の平松山八幡寺と合併して、八浄寺と改称されました。秘佛開運大黒天は、不動明王の霊示により示現なし、霊威広大にして、多大の奇瑞をあらわし、身・心の裕福を授けるみ寺として賑っています。
殊に七福神霊場の総本山として我国唯一の瑜祇七福之塔が聳え、宇宙の霊妙なるパワーが体感でききます。(ご開扉大祭は、1月・5月・11月の各26日)
30分
B智禅寺
弁財天霊場として良妻・賢母の道を授ける御寺
- 淡路市
- 歴史・文化
良妻・賢母の道を授けるみ寺
弁財天(知恵の神)
弁財天さまは河川の流れる音の”音楽の神”
音楽には”和音”と”不協和音”とがあります。快い名曲にはそれなりの和音があり、音律が狂うと聞きづらくなるものです。
言葉づかいも音楽のひとつ、何気ないあなたの一言ひとことが他人を勇気づけたり、傷つけていたりするものです。常日頃、言葉ひとつに他人を思いやる知恵の一言一句が福を積む因でございます。
御真言: おんそらそばていえいそわか
御詠歌: ひく琵琶の妙なる音にも似たるかな 福を喜ぶ諸人の声
(縁起) 本尊は大日如来像を安置し、仏法有縁の修行道場として開かれた霊跡は、脇侍に祭祀する地蔵菩薩像とその御厨子には、太古の歴史が偲ばれます。所蔵されている寺宝の大般若経には、観応2年(1351)の銘があり、又、本堂背後の丘陵に、風雪に耐えた法篋印塔がわびしく佇み、寺院の歴史が秘められています。
10分
C長林寺
福禄寿霊場として大望成就を授ける御寺
- 洲本市
- 歴史・文化
大望成就を授けるみ寺
福禄寿 (大望の神)
「良いこと」とわかっていてもなかなか実行できないのが人の常でございます。他人より「ひと味ちがう」大望成就の人生を謳歌するために朝夕、福禄寿の誓願を読み、誦んじてみてはいかかがですか。
「分を超えて求むることなく、財を費さず、陰徳を積む者は福に恵まれる。」(お顔で表す)
「君親の恩を忘れず、行状を慎み、天分を守るものは禄に恵まれる。」(宝珠で表す)
「飲食大酒を禁じ、色欲を慎み、気血を養うものは寿運に恵まれる。」(鶴亀で表す)
御真言: おんまかしりそわか
御詠歌: 仰ぎみるその御頭の長きごと 延寿の徳を与えまします
(縁起) 天平9年(737)、僧行基がこの地に七堂伽藍を創建し、本尊十一面観音菩薩像を安置したのが創まりで、塔頭十二坊を構え仏教弘通の霊場として威容を誇っていました。延喜元年(901)、菅原道真が九州に赴くとき当地にとどまり、長林寺の御堂に参詣されました。
30分
D護国寺
布袋尊霊場として家庭円満・和合を授ける御寺
- 南あわじ市
- 歴史・文化
家庭円満・和合を授けるみ寺
布袋尊 (和合の神)
「この世の中は五濁悪世(※)」と嘆いてばかりおれはせぬ。清濁も合せ呑みこむハラをもち、背負った袋は宝物、だけど自分のものではありませぬ。困った人への贈りもの。年に一度のサンタクロースどころではありませぬ。左右の大きな耳たぶへ、貯めて大きくなりました。
布袋尊は仲よく暮らせる人間の理想の姿をあらわされたものです。
御真言: おんまいたれいやそわか
御詠歌: 限りなき宝の布袋みてはげめ 笑う門には福来るなり
※ 五濁悪世-世の中、時代、人の心など5つがよごれている悪い世の中をあらわします。
(縁起) 行教上人が開創された由緒ある古刹で、本尊の大日如来坐像は、慈願にみちたお姿で胎蔵界を表し、千年の歴史が偲ばれます。行教上人は、大和大安寺の僧で三輪宗及び真言宗を学び、後に伝灯大法師に任じ貞観元年(869)、豊前宇佐八幡宮に参詣し2年余りをここに過ごしました。行教上人有縁の史跡と伝えられています。
5分
E萬福寺
恵美酒神霊場として幸せの釣り方を授ける御寺
- 南あわじ市
- 歴史・文化
幸せの釣り方授けるみ寺
恵美酒神 (律儀の神)
えびすさまの左手の鯛は「めでたい」のたい、一般には「芽出る」の意味があります。
若芽がやがて大樹になるように、何か良くなる”兆(きざし)”を芽出たいとなりました。今、いろいろと叶えてほしい希望や悩み。その「何とかして解決を」と努力する姿こそが幸福への芽であり、めでたいのです。右手の釣り糸一筋は礼儀を重んじ、迷いなく人間らしく一筋に生きぬけとの示唆でございます。
御真言: なむえびすだいじん
御詠歌: 釣り上げし鯛を宝とだきかかえ笑う恵美酒は福徳の神
(縁 起) 宝亀年間(770~)淳仁天皇の御陵と、御母当麻夫人の墓守を勤める僧侶の宿坊として創草されたが、時代の変遷とともに、いつしか廃退していった。応永年間(1394~)になり、当地に館を構えた加集氏により堂宇を再興し、御陵の安穏と民衆の安泰を祈念する寺院として今日に継承されてきた。本尊の大日如来像二体を合祀とする須弥壇は、非常に貴重な様式である。
15分
F覚住寺
毘沙門天霊場として勇気と決断を授ける御寺
- 南あわじ市
- 歴史・文化
勇気と決断を授けるみ寺
毘沙門天 (勇気の神)
母親の愛に対して、父親の慈悲。愛だけではこの人生の荒波を乗り越える事は出来ません。金のよろいで魔をよせつけず、悪業煩悩を押さえつけ、清く、正しく、力強く生き抜く勇気がなくてはなりません。一家の柱のお父さん一家一族を守るため、この人生の激流に足を踏んばり仁王立ち!
父の慈悲と母の愛、相互に相まって一家和楽の風が吹く。
御真言:おんべいしらまんだやそわか
御詠歌:魔を降す猛き姿にひきかえて 情にあまる福徳の神
(縁起) 推古天皇の頃(592)聖徳太子の勅詔により創建されたと伝えられています。往時七堂伽藍を備えた広大な寺領に塔頭も多くを数え、その威容を誇っていました。当寺は、淡路島でも最古の寺院のひとつと伝えられております。
35分
G宝生寺
寿老人霊場として達者で長寿を授ける御寺
- 淡路市
- 歴史・文化
達者で長寿を授ける御寺
寿老人 (長寿の神)
桃は若さのシンボル。「西遊記」に孫悟空が桃の木から長寿の実をとり、元気を取り戻したことは有名な逸話です。寿老人さまのもつ桃は、美しく歳をとり、美しく老いてゆくことの大切さを示されています。
また鶴と亀と鹿は長寿の象徴とされています。美しく齢を重ねるには日常、鶴のごとく美しく、亀のように耐える勇気をもち、鹿のように注意深く、俊敏にということです。
御真言: おんばざらゆせいそわか
御詠歌: 玄鹿の命長きにあやかれと 杖を引きつつ世を救う神
(縁起) 天平13年(740)、聖武天皇の勅命をうけ、僧行基が淡路島に建立を祈念し、自ら刻まれた地蔵菩薩を安置したのが創まりで、「日限地蔵尊」と崇められ、霊験あらたかな尊像として多くの人々に親しまれて来ました。