国登録有形文化財春陽荘 貴賓館
- 洲本市
- 宿泊
かつては岩木造船の事務所として使用された約95平米の建物です。木造平屋建て、寄棟赤瓦葺き。外壁全面を覆うスクラッチタイルは昭和初期の建造物を象徴するスタイルで、ここにも施主のこだわりが感じられます。
内部には、事務所、応接室、社長室が備えられていましたが、このたびの再生事業で、重厚な雰囲気のリビングダイニング、寝室2部屋に改装し、絨毯敷きの床面には集成竹の床材を敷きました。漆喰塗りの厚い壁は淡路島の酷暑を遮り、玄関から目前に広がるレッドカーペットは異国情緒あふれる空間を演出しています。こちらの建物は春陽荘の中で唯一、宿泊の営業許可を取得していますので一般の方の宿泊利用が可能となっています。
冬期には放置竹林から採取した竹、雑草や落ち葉、伐採から出る庭木の枝葉をはじめ、材木卸業者から産業廃棄物として排出される資源ごみ=木材の破片を収集し、薪ボイラーで燃やして貴賓館全体のクリーンエネルギー暖房として活用しています。給湯は条件が良ければ薪ボイラーで一年中まかなっています。文化財保存のため壁に穴をあけることができませんので、夏期は必要に応じて、リビングとマスターベッドルームのエアコンで全館冷房を致します。また、中庭に面する勝手口からは宿泊者と賛助会員限定で利用できる蔵へのアクセスが良く、雅な空間をプライベートにご利用頂けます。
※360度内覧できますので詳細はHPをご確認ください。