旧鐘紡洲本工場
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- 歴史・文化
明治時代に建てられ、洲本の近代化に大きく貢献した鐘紡の工場跡です。最初の工場の操業が明治33年(1900)に洲本の地で始まり(第一工場は城下町の内町内につくられました)、明治40年(1907)には洲本川の付け替え工事に合わせて、新しい工場の建設を望む運動が起こり、明治42年(1909)には第二工場の操業が始まりました。その後も第三工場、第四工場、第五工場、共同宿舎、女学校などが次々とつくられ、大きくなっていきました。しかし、オイルショックの影響などから徐々に規模が縮小していき、昭和61年(1986)には紡績工場としての役割を終えました。
その後、工場跡の活用方法が考えられた際に、「レンガ造りという歴史的に価値のある建造物を残せないか」という要望が出された結果、現在は市の公共施設や飲食施設として再利用されています。平成19年(2007)には経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定されました。
また、敷地内に建てられている洲本図書館は、2015年9月に行われた「日経プラスワン」内での「一度は訪ねて読書をしたい美しい図書館」ランキングにおいて、西日本で3位に選ばれました。