安住寺/1月:蛇供養
- 南あわじ市
- 歴史・文化
南あわじ市の安住寺は、淡路西国三十三ヶ所巡り十六番霊場、淡路四十九薬師霊場 二十七番霊場として、昔から巡礼参拝者の多いことで知られています。高野山真言宗、本尊は千手観世音菩薩。
蛇供養(じゃくよう)(毎年1月11日)
ワラで作られた長さ約12メートルの蛇を人々に巻きつけながら、五穀豊穣と無病息災を願う、淡路島でも珍しい祭りです。
この祭りは、約500年前から倭文安住寺地区で続く伝統行事。江戸時代の初め、地元の領主船越左衛門定氏が田んぼを荒らし領民を苦しめていた大蛇を退治したところ、不作が続き、疫病が流行したことから、たたりを鎮める供養として始まったとされています。稲ワラで作った長さ約12 m、胴回り約30 cmの大蛇が町内を練り歩き、人や車に巻き付くというもので、巻き付かれた人は無病息災のご利益があると伝えられる。最後に大蛇は県道脇のムクノキに巻きつけられ、一年の平穏が祈られます。
祭り当日は、午前から安住寺集落センターで住民の方々がわらを使って大蛇を作製。午後からは大人や子どもが大蛇を担ぎ、地区内を威勢よく練り歩きます。(一般見学可能)。