大照寺
- 洲本市
- 歴史・文化
大照寺は、そもそも無量山遍照院と号し、七堂迦藍を有する大寺でした。今も付近の地名、屋号に清秦寺、海望寺、金堂(近藤)、北門池等が残っています。開基について詳細は不明であるが淡路西国三十三番霊場三番札所として信仰を集めていることから、五百年以上の寺歴を有するものと考えられます。
きうり加持
大照寺の年中行事としては、毎年七月、土用の丑に行われる「きうり加持祈願祭」が島内外で有名です。この祈願祭は、明治始めに住持した旭海上人が伝えた秘伝の加持祈祷である「きうり」に諸病平癒などの願いを封じ込め、成就を祈祷するものです。
きゅうり加持の日には、多くの方が前日から泊まり込み、一番加持を競うほどで、早朝から島内各地の参拝者が集まります。「肩こり」「胃腸」といった願い事や名前などを書いた紙をきゅうりに巻いて持参し、これに住職が一本一本祈祷します。一鈷(いっこ)と呼ばれる祈祷棒で、病をきゅうりに封じ込め、お札を授けてくれます。
時期:7月土用の丑