石屋(いわや)神社
- 淡路市
- 歴史・文化
御祭神は、國常立尊・伊弉諾尊・伊弉冉尊。
天地大明神とも、岩屋明神、絵島明神とも呼ばれた神社です。
もとの鎮座地は、現在地の300m北にある三対山(城山)で、後土御門天皇の御代、大内義興による築城の際に、現在地に遷座させられました。神功皇后三韓征伐のおり、対岸の明石垂水の浜で風波にあわれ、渡海に難渋し、風待ちのため岩屋に着岸。三対山上の石屋明神に参拝し、戦勝を祈願され、「いざなぎやいざなみ渡る春の日にいかに石屋の神ならば神」と詠じ給うと、風波が止み、海上は静まったという言い伝えがあります。
春分・秋分の日には、社殿で鳥居の中央から昇る日の出を見ることが出来ます。また淡路に3つしかない、干支をあしらった方位磁石が見られます。
浦祈祷祈願祭・浜芝居(恵比須舞)(3月)
春の訪れを告げる「浦祈祷祈願祭・浜芝居」は一年の豊作・豊漁を祈願する石屋神社の祭礼です。漁師町・岩屋ならではの浜の祭りで、午前中はえびす様と神輿を乗せた漁船が海上をパレードし、五穀豊穣と大漁を祈願して、鯛を放流します。午後には、石屋神社で恵比須舞(えびすまい)という豊漁を祈願する浜芝居が繰り広げられます。芝居の中で、えびす様が鯛を釣上げる場面は必見です。
恵比須舞のあらすじは、狩衣を着たえびす様が、釣竿を担いで庄屋さんの家へやって来ます。三こんの盃を飲み干したえびす様は、自分の生まれや福の神であることを話しながら舞い始め、豊漁、豊作、世界平和を祈りながら御神酒を飲み、その地に幸福を運んできます。酔ったえびす様は舟に乗り、沖に出て大きな鯛を釣り、目出度し目出度しと舞い納める、というものです。
春祭り(5月)
春祭りは島内主要神社の春の例大祭の最後を飾るもので、町内をくまなく練り歩く曳