洲本市安乎にある蓮花寺は五百羅漢で知られる真言宗の古刹(こさつ)です。淡路四国八十八ヶ所霊場 第七十四番にも数えられ、鎌倉末期、後宇多天皇崩御の際にその菩提を弔って全国を行脚していた禅定律師が元弘2年(1332年)に建立したもので、寺名も後宇多天皇ゆかりの京都・蓮花峰寺より「蓮花寺」と名付けたといわれています。四月初旬には、境内数十本の桜が雲上の桜閣を現わしてくれます。
五百羅漢
蓮花寺の代名詞ともなっている五百羅漢は、天明8年(1784)に実如和尚によってつくり始められたといわれています。まず、実如和尚が十六羅漢を安置した後、66年かけて五百羅漢が安置されました。羅漢様が信仰の対象となったのは、五百の木像の表情やしぐさがそれぞれ違うため、その木像の中から自分の親の姿に似た木像の顔をながめて、自分の親に会ったようになぐさめられたり、励まされたりすることができるからだといわれています。
また、五百羅漢にまじって、通称「なでぼとけ」と呼ばれる賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)もあります。賓頭盧尊者は、病気の人がその患部をなであわせることで、その病を治してくれるという言い伝えがあります。また、厄よけの仏様として、全ての厄を引き受けてくれるともいわれています。
あわじ花へんろ第70番札所
ツバキ(2月~4月上旬)
サクラ(4月)
ツツジ・サツキ(5月下旬)
ツバキが2月頃から花を咲かせ、春になるとサクラやツツジ・サツキが境内を彩ります。
所在地 |
〒656-2126 兵庫県洲本市安乎町宮野原460 |
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電話番号 | 0799-28-0133 |
定休日 | 無休 |
その他 |
見学自由
料金:無料
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